みなさんは覚えていますか?
私は「初期投資だから仕方ないよね」と言ってふわっとしか金額を把握していなかったので、この度収納をひっくり返して総額を算出してみました。
その金額…143,071円!!
お誂えと比較するならばお手頃な金額ですが、月に1回程度の趣味と考えるには少しお高め…?
もうすぐ着付けをはじめて5年目になる今、「最初に選んだもの、ちゃんと使ってる?」という自戒も兼ねて総ざらいしてみました。
お買い物記録
1年目に買ったものを並べてみました。
ここに写っていないものには保管用のケース類や洗剤、ハンドメイド用生地、日傘やブーツがあります。
初心者が一人で店頭に行くのはハードルが高すぎたので購入先は楽天市場、メルカリ、Amazonのみです。
買い揃えるにあたって知恵袋やブログ、YouTubeなども参考にしましたが、やはり着付け教室で得た経験と知識が一番役立ちました。
買い物の前にしたこと
買い物前に必須なのは①自宅にある和装用品の棚卸しと②自分がどんな場面できものを着るか考えることです。
①自宅にある和装用品の棚卸し
私の自宅には浴衣や振袖を着た際に使用した小物などがあったので、着付け道具のセット購入は必要ありませんでした。
衿芯、腰紐、伊達締め、冬用足袋、メッシュ帯板などは今でもこれらを使っています。
②自分がどんな場面できものを着るか考えること
洋服と同じようにきものにもフォーマル向けとカジュアル向けがあります。紋(背中などに入れる家紋のこと)が入るかどうかでも変わりますが、おおむね下のような分類になっています。
- フォーマル向け→黒留袖、色留袖、振袖、訪問着、付け下げ、色無地、一部の江戸小紋など
- カジュアル向け→小紋、紬、ウール、麻など
私の場合は「子どものイベントできものを着たい」という目標があったので、フォーマル向けの中から選ぶ必要がありました。
子どものイベントにおすすめされるきものについてはこちらの記事で解説しています▼
買ったものリスト
購入の基準は以下の3点です。
①子どものイベント(秋、春)に対応できること→袷の江戸小紋(一つ紋あり)、袋帯、長襦袢など
②カジュアル、夏でも着られること→名古屋帯、半幅帯、綿の単衣、半襦袢など
③暑さ対策ができること→メッシュ伊達締め、ステテコ、半襦袢など
当初の目的はまあまあ達成できているのではないかと思います。
草履以外は実際にこの中のもので子どものイベントに参列しましたし、新幹線などの交通機関で旅行に行くこともできました。
買ってよかったグッズ5選
①ポリエステルの江戸小紋(紋付き)
秋〜春のセミフォーマルな場面や子どものイベントは全てこの1枚でOK。使用場面、使い心地、使用頻度どれをとっても大満足なお買い物でした。
- 良い点
東レのポリエステル素材でぱっと見は正絹と大差なし
洗えるので雨の日でも汗ばみそうな日でも安心して着られる
紋は白糸で入れてもらい目立たないのでカジュアルでの使用も○ - 微妙な点
少し静電気がたつ
仕立て上がりで購入したので八掛が選べなかった
②うそつき半襦袢
裾よけの代わりにステテコやペチスカートを履くときに活躍する半襦袢。
- 良い点
洗えるので夏は肌襦袢なしで着ても○
最初から塩瀬の半衿と衣紋抜き、袖にマジックテープがついている - 微妙な点
身八つ口が狭い
付属の腰紐が細すぎる
替え袖をつけないと二の腕が見える(筒袖タイプではない)
③メッシュの伊達締め
暑がり汗かき民なので一年中フル稼働している伊達締め。
- 良い点
たぶん普通の伊達締めよりは蒸れない
洗濯できる
マジックテープ式なので結び目がなくゴロゴロしない - 微妙な点
衿元が完璧に固定されるわけではない(私の使い方が悪いのかも)
④ロング帯枕
帯山がピンとしてるのが好きな人には必須。某着物工房のロング帯枕が人気だけどお値段控えめだったのでこちらに。
- 良い点
あまり厚みはないので観劇などでも邪魔にならない
ガーゼがついている - 微妙な点
欲を言えばあと2〜3cm長いと嬉しい
⑤きものの友
昔からある樟脳(しょうのう)は雨が降るとにおいが際立つので、においのないは防虫剤は必須。
- 良い点
においがつかない
再生シグナルがあり色が変わったら乾燥させて再度使用できる
小袋が連なっている形なので切り分けて使うこともできる - 微妙な点
1年以上経っても再生シグナルの色が変わらないので機能しているか不明
あまり使っていないグッズ5選
①ポリエステルの長襦袢
「礼装は半襦袢じゃダメ」と着付け教室で言われたので買ったが、汗っかきなので熱がこもり真冬しか着られなかった。翌年にマイサイズの爽竹(夏用)の長襦袢を買ったため一年中そちらしか着なくなってしまった。
②うそつき袖
古着は袖の長さがバラバラだったりするので袖丈が気にならない筒袖ばかり使うようになった。マイサイズしか着ない、または半襦袢をフォーマルにも使いたい方にはおすすめ。
③セットの名古屋帯、帯揚げ、帯締め
セットでついてきた帯揚げと帯締めの色が自分の手持ちとはあわずあまり出番がなかった。帯も結局結び方の練習でしか使用せず…今考えれば同じ値段でリユースの帯を買った方が良かったかも。
④メッシュ衿芯
少し厚みがあるからか骨格に合わないからか、なんだか身体に沿わなくてカパカパしてしまった。襦袢を着ない浴衣の時には使うことも。
⑤真田紐(幅12mm)
紐が悪いのではなく太さをよく見ていなかった自分が悪い。穴の小さい帯留めが多いので、三分紐(幅9mm)にばかり出番が回ってくるので購入前に要確認。お手頃だし丈夫なので使い方次第で帯締め界の覇権を取れる逸材。
1年目を振り返った感想
今回の総ざらいにより、よく考えて買ったつもりでも使い心地や組み合わせ方によって使わなくなったグッズがあることがわかりました。
そのうち活用できる機会があるかもしれませんし、どなたかにお譲りするかもしれません。
これを機に「欲しいから」だけではなく「今必要としているかどうか」という視点も忘れずお買い物に臨みたいなと感じました。